デジタル一眼レフでお月さまの写真を撮るにはちょっとコツがいりますね。一眼レフカメラの設定をすべてオートにしていると、お月様は光ってしまいクレーターが写りません。月は見た目以上に明るい被写体なんですね。このことをご理解頂きデジタル一眼レフカメラの設定をしてみましょう。
デジタル一眼レフカメラの基本設定は、マニュアル設定です。
私の一眼レフカメラはニコンですので、通常風景を撮ったりするときは、Aモード(絞り優先モード)ですが、お月様を撮る時はMモード(マニュアルモード)にします。
絞りも、シャッター速度も手動で(マニュアルモード)設定します。
Pモード、プログラムオートモードでは、月は光の塊状になって写ってしまいます。
ですので、月だけを撮る時はMモード(マニュアル)って事を覚えてください。
具体的な一眼レフカメラの設定方法
まずは、シャッター速度ですが、1/250~1/500位の範囲で設定します。
絞りは、f5.6~f8位に設定をします。
例として、絞りf8、シャッター速度1/250といった感じです。
絞りを開ける、例えばf5.6等にした場合はシャッター速度を1/500位に設定して撮影してみる。
それでも月の光が強いときは、シャッター速度を上げるか、露出補正で-1等マイナス補正をしてみる。
ピクチャーコントロールは、風景、標準等で良いかと思います。
中央部重点測光モードで私は撮影してます、ニコンの場合ですが、アクティブDライティングを自動で設定ですね。
カメラの設定は以上の様な感じでしょうか。
三脚を使うか、手持ちで撮るか
本来なら、望遠レンズで三脚を使って撮る方が良い結果が得られると思いますよね、ですが、お月様は手持ちで撮影してもほぼ大丈夫な被写体なんですね、理由はかなり明るい被写体ですからシャッター速度も速い設定ですから、まず手振れはしません。
それと最近の望遠レンズはほとんど手振れ補正機能が付いてますから手持ちでも安心してとれます。
三脚を使う場合は、500mm以上の望遠レンズで、F値を絞ってお月様をクッキリ、クレーターをクッキリ撮りたいというときに三脚とレリーズを使うといいですね。
500mmの望遠レンズで撮影したお月様の写真を観てください。
この写真はAF-S NIKKOR 200-500mm f5.6Eで500mmで撮影した写真です。
え?って思いませんか?500mmでもこの大きさなんですねって思いませんか?
そうなんです、画面いっぱいにお月様を写す、撮影するには、最低でも1000~1500mm位の焦点距離がある超望遠レンズが必要になるんですね、ニコンのCOOLPIXあたりで撮影すれば画面いっぱいになると思いますよ、2000mm迄いけちゃうのでね。
ですので、通常のデジタル一眼レフで撮ったお月様はほぼトリミングしてありますね。
[the_ad id=’3921′]
トリミングした写真です。
トリミングしても画質はさほど落ちないのがお月様の凄い所でしょうか。
今回は、ニコンD850、4500万画素ですので、トリミングしやすいとおもいます。
ここからは、Adobe,Lightroom等でホワイトバランスを変えて楽しみます。
因みに、今回の写真のホワイトバランスは自然光オートで3895kになってます。
ホワイトバランスを下げれば青いお月様、上げれば黄色くて暖かいお月様、色合いを下げると(紫側ね)紫とピンクの中間みたいな色のお月様になりますので、お試しください。
また、コントラスト、明瞭度を上げてみたりしても面白いかもしれません。
夜景とお月様がクッキリって
インスタグラムを見ていると、夜景の街並みにクッキリとしたお月様が存在感あるように写っている写真がありますが、ほとんどが合成だとおもいます。両方クッキリって明暗差があり過ぎて難しいですね。
先日も東京駅丸の内駅舎の写真で、駅舎の上にクッキリ大きめのお月様って写真をみましたが、方向的にどうなの?両方クッキリなので、合成なのかなって思いましたね。
合成意外でしたら、例えば月に合わせて撮影をして、街並みは真っ暗だと思うのでレタッチして街を明るくする方法でしょうかね。
前景をシルエットにした写真なら十分簡単に撮影が可能ですよ。
こんな感じなら簡単に撮影できますね。
お月様はもっとも身近な宇宙、天体写真ですので、沢山撮ってみてくださいね。