Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2実写レビュー、Part2、ボケのチャンピオンレンズはこれだ!
実写レビューというほど腕はないのですが、近所のイルミネーションを含め撮影してきたので、掲載したいと思います。予想以上にボケが溶けるレンズです=Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、そして少し絞ると、さすがにCarl Zeissです。解像度がぐっときます。もちろんf1.4開放でもなかなかですよ!

ボケのチャンピオン、Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2

メーカーがいうところの「ボケのチャンピオン」的存在のこのレンズです。
ですが、最短被写体距離での映像比、1 : 4であるCarl Zeiss Milvus 2./135 ZF.2の方が違った意味で凄いレンズです。
まるでハーフマクロのようなボケ、写りです。
そんな意味では、Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2(最短被写体距離での映像比、1 : 8.3)は。最短撮影距離が0.8mとCarl Zeiss Milvus 2./135 ZF.2とほぼ同じ距離だったりしますので、どうなのかな~って感じてましたが、ボケの溶け方はさすがにCarl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2です。
ポートレイトでも使ってみましたが、立体感がとてもイイ感じです!
寄って撮ってもなかなかイイ感じですが、人物撮りで寄る感じがベストなレンズと感じました。
お花等を撮影するには、例えば同じお花が咲いているような所では、Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2がベストで、お花単体で寄るならCarl Zeiss Milvus 2./135 ZF.2がベストかなって感じてもいます、いづれにしても両方のレンズは究極な光学性能ですから、後は私の腕を上げる事が、1番ベストですね。(墓穴堀った感が強い、汗)

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2でf1.4から絞り込んで色々撮ってみた。

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、f2.8で撮影
Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、1/8秒、f/2.8、ISO:64、(画像クリックで拡大)

 

f2.8位に絞ると、玉ボケも口径食が無くなり、丸く綺麗なボケになります、サジタルコマフレアも出ませんし、とってもイイ感じに撮影できます。
スナップや街撮りでも、これだけナチュラルなボケですので、かなりイイ感じだと思います。
Carl Zeissは、やはり、金属部分の光沢や反射を捉えるのが得意なレンズですね、シャドー部の粘りもいいですよね。
右側の建物のガラスににも、しっかり点光源が再現されています。

 

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、f1.4開放で撮影
Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、1/50秒、f/1.4、ISO:64、(画像クリックで拡大)

 

f1.4開放で撮影すると、大口径レンズで9枚羽絞りですので、しっかり周辺はレモン型の口径食になります、これはf2.2~f2.8位に絞ると(1段+α~2段絞り)丸になりますが、多角形にもなる場合があるので、少し気になりました。

 

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、f5.6で撮影
Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、1秒、f/5.6、ISO:64、(画像クリックで拡大)

 

f5.6でしっかりライトの光芒が写り込みます、この辺はAF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDもf5.6で、AF-S Nikkor 58mm f/1.4Gなんかもですね、単焦点の大口径レンズの特徴なのでしょうかね、f5.6位から光芒が写ると、絞りすぎになりませんから、中心周辺の解像度が良いですし、背景はナチュラルなボケ具合で、人が集中してみた時にかなり近づきますね。
画像をクリックすると拡大しますが、中心からとても自然にピントが崩壊してゆきボケてゆきます、ボケのグラデーションの様ですね。

 

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2で撮影

 

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、凄いボケです、撮影、レビュー
f2.2で真ん中やや左の木製の筒状の部分にフォーカスポイントを置きました、前ボケと裏ボケですが、前ボケは接近しているので凄くボケてますが、後ボケはフォーカスポイント迄の距離があるので、自然にボケてます。
前ボケの金属部分に映る光のボケが少しだけ気に入ってます。

やっぱり、ボケのチャンピオンです。Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2は

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、実写レビュー
Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2、1/20秒、f/1.4、ISO:64、(画像クリックで拡大)

 

後ボケが凄い!溶けてますよね!
少しでも光る部分があると、玉ボケになっています、Carl Zeissはこの辺の写りが凄くいいです。
ボケはマクロレンズのように溶けます。

Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2を買って良かったのか

正直、少し後悔をしている部分もあるんです、なぜなら、Milvusがこれほどのレンズですから、Otusはどれだけ凄いの?って疑問をもってしまいます。
特に、フォトヨドバシのCarl Zeiss Otus 1.4/85 ZF.2の実写レビューをみると、しびれる様な絵ですので。
でもMilvusもかなり良いレンズですから、Otusを買うお金で、Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2とCarl Zeiss Milvus 2./135 ZF.2を買ってもお釣りがきますので、私の選択はまんざら間違いではなかったと実感をしております。

 

Otusに魅力を感じる部分は、85mmはAPOって記号が付いてます、APOはアポクロマートというレンズの前玉部分の構成です。
天体望遠鏡をお持ちの方はご存知だと思いますが、屈折望遠鏡の最上級グレードのモノが、アポクロマートですよね、その下がアクロマートですよね、アポクロマートは特に焦点距離が1200mmですとか、3000mmといった高倍率に耐える必要がある望遠鏡のレンズ構成に使われてますよね、価格は恐ろしく高価ですから、Otus 85mmが40万円オーバーというのも理解できるんです。
それとピントリングが、Otusは素晴らしいですね。
Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2と同じでしたら、インナーフォーカスと同じで、ラバーのリング部分だけが回転するタイプだと思います。
適度なトルクがあり、合掌するのに微調整が軽い力でできると思います。

 

とはいえ、Carl Zeiss Milvus 1.4/85 ZF.2もとんでもなく良いレンズです。
私の様にニコンD850ユーザーには、特にお勧めしたいレンズの1本です。
D850のように、高画素カメラをお持ちの方は、是非1本、Carl Zeissを持って欲しいと思います。
Classicタイプではなく、Milvusシリーズです。
何故なら、5000万画素以上のデジタルカメラに対応する設計になっているからです。
Classicシリーズも超高解像なレンズですが、細かい部分を修正して設計されたのが現在のMilvusシリーズです。
例えば、D4SやDfをお使いの方なら、Classicがお勧めですよね。
特にDfに付けると、見た目も超クールですよね、Carl Zeiss、Classicシリーズのレンズは。

 

さて、Ai Af Micro Nikkor 60mm F2.8Dが届きました!中古で39,800円です、これを持ってちと散歩してきます。
本日は、ボケのチャンピオンはこれだって実感中・・・

気まま・カメラ  By Nack
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