こんにちは、Bashicoです。ポートレート写真で肌の修正レタッチですが、沢山の方法がありまして、Lightroomで簡単に済ませたり、PhotoshopでAI機能を使って簡単に済ませたりといった感じで沢山方法があります。今回はプロのレタッチャーも使っている方法、「周波数分離」という手法をご紹介したいと思います。この方法は自然に綺麗な肌で仕上げたり、ポスターレベルの毛穴までぺったり消したりと言った仕上げもできます。今回は自然な肌に仕上げる方法(基本)をご紹介しようと思います。
周波数分離で自然な美肌仕上げをすよう。
周波数分離っていうと、正直私もちんぷんかんぷんで、この方法を知った時に、ピントきませんでした。
簡単に説明をすると、顔の輪郭線と顔の色の部分を分けて仕上げる事なのです。
例えば、Lightroomで明瞭度を下げるとソフトな仕上がりになりますよね、でも目の輪郭は当然ソフトになりますからちょっと違うかなって思いませんか?
目はキリットして、肌は優しくボケてる感じが素敵ですよね。
そんな時に、周波数分離を使いますよ。
またこの基本を覚えてしまえば、皺を消したり、目の下のクマを消したりと言った事が出来ますよ。
特に顔のアップ写真には有効な方法になります。
Lightroomでは出来ない操作が沢山あります。
例えば、SkylumのLuminarというソフトを使うと、簡単にAI機能で目を大きくしたり、肌を綺麗にしたり、カラコンの様な目の仕上げをしてキラキラさせたりといった事が簡単にできます。
将来的にはLightroomにもそんなAI機能が搭載されるかもしれませんね。
Lightroomもバージョンアップで、レイヤーを選択できるようになりました。被写体を選択や、反転させて背景を選択したりできるようになりましたね。(2022年6月アップデート)
ですが、トーンカーブは1枚の写真に同時に使えるのは1回だけです。
Photoshopですと、制限なく何個も使えます。
特にアップにした顔写真を仕上げる時は、Lightroomでは限界値が低いですし、基本が現像と写真整理、管理するソフトですから当然のことですね。
Lightroomでは目を少し大きくしたりといった画像操作ができませんね。
Adobeでは、毎月980円(税抜き)でCreative Cloudというプランがありまして、このプランにはLightroomやPhotoshopが使える様になってます。他にもいろいと使えるソフトがパッケージされてます。
私も当初は、Lightroomしか使っていなかったのですが、Photoshopを勉強して、かなり仕上げの選択肢が増えました。
再レタッチしたりして楽しんでいます。
レイヤーを重ねるとか、レイヤーマスクとか、最初はPhotoshopを立ち上げて画面を見て私自信フリーズしてましたが、参考本を数冊買ってまず使って見ようと思いまして勉強を始めました。
Photoshopって最初はハードル高いですが、参考本を見て、その通りにやってみると意外と出来てしまいます。
ですが、ほとんどの本は基本を覚えるために使うと良い事が解りました、応用編になると筆者がプロのレタッチャーなので、解説不足が沢山目立つことに気が付きます。
ある程度使える様になったら、Youtubeで動画解説している方のものを見て勉強すると格段に進歩する事ができます。
かなり前置きがながくなり申し訳ございません。
Photoshopで自然な美肌仕上げ、周波数分離
それでは自然に美肌仕上げをする周波数分離という方法でやってみようと思います。元の写真はLightroomやCamerarawで現像調整してから行うのがベストだと思いますが、今回は元画像そのままでやっています。
元画像を開き顔の調整をします。
Lightroomから別のアプリで編集⇒Photoshopを選択します。
とっても綺麗なモデルさんですが、ここではレッスンの為にホクロを消してみましょう。
Photoshop右下にある⊞マークをクリックすると新規レイヤーが立ち上がります。(レイヤー1)
レイヤー1を選択した状態で。
左側のツールパネルから、修正ブラシツールを選択して、
上のサンプル:現在のレイヤー以下を選択して下さい。
ホクロに近い部分の肌をAltキーを押して(スポイト効果)選択します。そしてホクロの上でクリックします。
これでホクロだけでなくシミ、ソバカス等も綺麗に消すことができます。
消す時の円の大きさは、キーボード「←小さくする、」←大きくする、調整しながら作業をしてください。
因みに、画像を拡大する時は、Ctrlを押しながら+-キーで出来ます、またAltキーを押しながら左クリックでも拡大縮小が出来ます。
画像を自由に動かしたい時はスペースキーを押しながら左クリックでグリッドすれは自由に動かせます。
元のサイズに戻す時は、Ctrl+0(数字のゼロ)で元画像サイズに戻ります。
どうですか?ホクロ等綺麗に消えてますよね。
画像を周波数分離する作業。
全画面でホクロ等の修正が終了したら、レイヤー1を選択した状態で、Shift+Ctrl+Alt+Eを押します。
新規レイヤの上に画像のレイヤーが作られます。
レイヤー2となってますね
そしてレイヤー2を選択してCtrl+Jをクリックします。そうすると「レイヤー2のコピー」というレイヤーが出来上がりますね。
このレイヤー2のコピーの左側にある目のマーク👁をクリックして一旦オフにします(画像に反映されない状態にします)
周波数分離、色の画像(レイヤー)を作成する。
そして「レイヤー2」を選択して下さい。
フィルター⇒ぼかし⇒ぼかし(ガウス)を選択して下さい。
そして半径を4~5程度で微調整してください、目を見ながら調整すると解り易いですね、大体4.5位でしょうか(今回の写真)
この処理をすると画像全体がぼんやりとぼやけます。この状態が画像の色部分を選択したレイヤーとなります。
ぼかし半径4.5に設定した画像です。ぼやっとしてますね。
周波数分離、輪郭用のレイヤーを作成する。
続いて、「レイヤー2のコピー」の目玉👁マークをクリックして、さらに「レイヤー2のコピー」レイヤーをクリックして選択します。
その状態で、イメージ⇒画像操作をクリックします。
設定内容は以下の通りです、記載されていない部分はいじらないでね。
レイヤー:レイヤー2
描画モード:減算
スケール(G):2
オフセット(F):128
以上の様にセットしてOKボタンを押してください。
するとレイヤー2のコピーがグレーで表示されます。
良く見るとうっすらと輪郭線だけが見えると思います。
これで周波数分離の輪郭線を作成したことになります。
描画モードが通常になっているので、それをリニアライトにしてください。
これで輪郭等のレーヤーが作成されました。
仕上げ作業
「レイヤー2」を選択します。
投げ縄ツールを選択して下さい。
投げ縄ツールを使って肌にぼかしを入れてゆきますが、投げ縄ツールの、ぼかし:の数値を0-50位の間で調整してください。今回は0です。
そして投げ縄ツールで選択⇒フィルター⇒ぼかし⇒ぼかし(ガウス)でぼかしをいれます。今回は少し強めで半径10前後にします。
この作業で色の部分をぼかしを入れて美肌仕上げにします。
毎回ぼかしフィルターを使うのは大変なのでぼかしの半径が同じ数値で良ければ、投げ縄ツールで選択してから、Ctrl+Alt+Fを押すことでぼかしをかける事が出来ます。
Photoshopってキーボードからのショートカットキーが沢山ありますが、覚えると便利なのはわかっているのですが、暗記してません(笑
でも最低限の物を覚えておくとかなり作業効率が改善されますので、覚える事をお勧めすます(。・ω・。)ゝ
比較と完成画像。
- ビフォー画像
- アフター画像
- 完成画像
今回は周波数分離で自然な美肌仕上げをしてますが、もっと細かく仕上げる為の基礎になります。
例えば今回の作業をベースにして、しわを消したり、肌の色をブラシで塗って調整したり、ハイライトシャドーの明暗を出したりといった仕上げの基礎になります。
このやり方を基礎にして仕上げた写真をアップしますね。
周波数分離で美肌処理してますが、毛穴やシワを細かく処理して、肌の色やムラもブラシで調整してます。
また目の処理は、トーンカーブを使いハイライト入れたりしてます。
いかがでしたでしょうか、なんとなく勉強してみたのですが、最近私の仕上げの基本になってます。使って見て下さいね。