こんにちは、今回は無料で使えるニコンのRAW現像ソフト、Capture NX-DとNX-Studioを使い紅葉を鮮やかにする方法をご紹介します。RAW現像ソフトとしてはかなり優秀なソフトです、動作が少し重い所もありますが、とても便利なので使ってみてくださいね。
カメラの設定等
紅葉を撮る時はカメラの設定も少し工夫すると良い結果が得られます。どうせRAWで撮影するからとすべてオート設定にせず、きちんとカメラの設定をしましょうね。
私はニコンのカメラを使ってますが、名称が違うだけで各メーカーのカメラでも同じことできるとおもいます。
ピクチャーコントロールは風景又はVI-ビビットが良いかと思います、色温度もできればきちんとホワイトバランスを取って設定すると良いと思います。
50%グレーの用紙を使うとか、ニコンの中級機なら白い部分を探して白で調整したり、またニコンの中級機以上では自然光オートという設定ができるのでそれを使うとよいですね。
私の場合は、露出計に色温度も計測できる機械を持っているのでそれを使います。
自然光オートで試しに撮影をして結果を見てから色温度計測をしてカメラに設定してます。
まっRAW現像ソフトでも設定できますが、実際に感じた色をJpegとRAWで撮影しておくととても便利です。
今回は手抜きをしてすべてオートで撮った写真をNX-StudioでRAW現像してます。
NX-StudioとCapture NX-Dは両方ともRAWで撮影してもカメラの設定した通りに画像が表示されます、Lightroomではこうはゆきません。メーカー純正ソフトの良い所ですね。
RAW現像、レタッチ、仕上げの方針
方針はメモしておくと良いです、仕上げ作業中に色々と忘れてしまう事もありますから、仕上げる前に確認を取る事をお勧めします。
今回の写真ですが、一応カメラの設定状況を書いておきます。
カメラ情報、設定
カメラ:Nikon Z7
レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
焦点距離:35mm
AFエリアモード:シングルポイントAF
露出
絞り:f/8
シャッタースピード:1/160秒
露出補正:+1.3段
測光モード:ハイライト重点測光
ISO:64
ピクチャーコントロール、
[VI]ビビッド
クイックシャープ:0
輪郭強調:4.00
ミドルレンジシャープ:2.00
明瞭度:1.00
コントラスト:0.00
明るさ:0.00
色の濃さ:0.00
色合い:0.00
NX-StudioでRAW現像
RAWで撮影しているので、見た目以上に色が隠されてます。
ですのでそれを引き出してゆこうと思います。
紅葉を鮮やかに仕上げてみましょう。
注意としてはあまり彩度を上げ過ぎると派手な色になりますので自然に鮮やかにを目指してみようと思います。
ピクチャーコントロールの調整
[VI]ビビットですが、変更せずに各項目を少し変更します。
明るさは最終的な仕上げでも調整できるので、今回は調整しません。
色の濃さ、色合い(色相)の項目を調整してみます。
色の濃さ:1.50にします。
紅葉の色が出てきました。
色合い:-1.50にします。
少しマゼンタカラーが入ります。
この調整も後から変更できるので、イメージで調整してみます。
ホワイトバランスの変更
今回は、道路色がグレーなのでスポイトを使いグレーポイントを取得する。
因みに、空の雲、道路の矢印でも構わないと思うけど、試してみてください。
ニコンのカメラは自然光オートにすればホワイトバランスはだいたいOKだと思いますが、
紅葉の様に色鮮やかな場合は、現像時に微調整すると綺麗に仕上がる場合が多いですね。
その他の設定は無調整で
ハイライト等色々と調整できますが、まずは調整せず、カメラの設定を重視して仕上げてゆきます。
次に使うのは、カラーコントロールポイントです。
この機能はとても優れているので、使って見て下さいね。
プロ用のソフトにはこの機能が結構あります、形式とやり方が違うだけで結果は同じような感じに仕上がります。
カラーコントロールポイントを使って見よう
カラーコントロールポイントは、部分的にカラー補正ができます。
それぞれ色相や彩度、コントラスト、明るさ補正等が出来るので、自分の作りたい色になるように調整してくださいね。
最後に空をもっと鮮やかにしたいのですが、カラーコントロールポイントでは範囲が広いのでむいてません。
そんな時は、LCHエディターを使ってみます。
エディターを開いたら、スポイトマークが左上にありますので、スポイトで空の青い部分の色を選択します。
そうすると、エディターにポイントが打たれます。
上にあげれば、濃い色になり、下げると薄い色になります。
今回はぐっと上げてみました。
そしてエディター左下に、幅、という項目があるのでそれを右にスライドしてください。
これで色鮮やかな青い空になりました。
いかがでしょうか、だいぶ色鮮やかになりました。少し派手に色を強調してます。私はNX-Studioでtifに変換してPhotoshopで仕上げる事が多いです。
より自然に仕上げました。細かいところですが、道路面の白線、矢印、ガードレールの白を強調しているのと、ブラシツールで細かい明暗差を加えてます。
NX-StudioとCapture NX-Dは無料で使える優秀なソフト
この2つのソフトは見た目が少し違いますが、使い方はほとんど一緒です。
例えば、ニコンのZシリーズ発売前のカメラで撮った写真も新しいピクチャーコントロールを使う事ができる、ニコンユーザーにはとても嬉しい優秀なソフトです。
今回は簡単に現像をしましたが、更に部分的にキラキラさせたり、ぼかしたりとやりたいことが有る場合は、NX-Studioでtifに変換してPhotoshopで編集します。
風景写真で自然な仕上げでしたらCapture NX-DとNX-Studioで十分すぎる位の機能がありますので、お勧めです。
まずは無料で使える優秀なソフトをメーカーで作ってくれていることに感謝をしながら、今回はこの辺で終了します。
ありがとうございました。